独断と偏見で刀ミュをオススメしてみたので読んで欲しいの巻
もうすっかり「刀ミュ」というコンテンツに夢中になってしまったので友人にこのコンテンツの良さを伝えようとしたためた けれども「こんなん押し付けられたら引くわ…」と思い直して止めたので、モッタイナイ精神で記事にしました。
トライアル公演に対してのみ割と辛口なので最初に謝っておこうと思いますすいませェん
でもこれが…ワシの本音…
ミュージカル刀剣乱舞
刀剣男士六振と歴史上人物が出演する芝居パートの1部、刀剣男士が脱ぎながら歌って踊る2部で成り立つ舞台作品。
2部のファンサービスも確実に人気要因だが、作品数を重ねるごとに過度な夢要素が落ち着いていき、良い塩梅になってきた。
毎公演、審神者の天の声(演出の茅野さん)で第1部隊が出陣して始まる。
出陣先の話なので出演するのは六振のみとなっている。
公演終了後、円盤発売までの間にCD発売が通例だが、そのユニット名がクソダサい。
この芝居パート、意外と質が高い。(失礼)2部のアイドル人気だけでのし上がって来たとか思っててすみませんでした。
全体的な割合も1部と2部で7:3くらいの印象(主観的意見)
2部パートでは必ず3段階脱ぐ。
歴史上人物キャストは太鼓を叩く。
二大お家芸。
「三百年の子守唄」までは「禊」というファンサービスも恒例だった。
毎公演「鍛錬を怠った者には罰ゲーム」と言った体で、選ばれたひとりがお題に沿った一言を客席の主に向けて言う、といったコーナー。
まあでもこのコーナーが無くなったことでイロモノ感も薄れて流れも切られず良い効果だったのでは?と思う。
皆の者、でこりん棒(ペンライト)を振るのだぞ。
阿津賀志山異聞(あつかしやまいぶん)
第1作目。義経絡みの話。
初隊長の清光が石切丸と衝突しつつ成長したり、かつての主である義経への想いから単独行動を起こす今剣に心を痛める岩融がいたりする。
初期作だけあって「典型的な2.5次元舞台」を感じる箇所が多かった。
何というか…作品として必要なのではなく、ファンへのサービス的な意味合いの方が強いのかなと感じるシーンが多かった印象。
楽曲もミュージカルというよりアニソン寄りなものが散見されたり…
全然関係ないけど個人的に「まるでテニミュみたいだなぁ」というような楽曲がある。なぜそう感じるか説明が難しいが姉も感じたらしいので実際聴いてもらえれば概ねニュアンスは解ってもらえると思う。合唱の感じが…
あと最終的に倒すべき敵が時間遡行軍でも検非違使でもない。割とそこモヤモヤしたので多少こじつけでもいいから結局何だったのか匂わすくらいはしてほしかったかも。
岩融の包容力がすごい。
この本丸の岩融は顕現したてなのに人間的な出来の良さがすごい。
雄っぱいは伊達じゃない。
ちなみにこの阿津賀志山出演男士たちのユニット名は「刀剣男士 team三条 with加州清光」。個人的に最高にダサい。
「刀剣男士 team三条 with加州清光」の2部楽曲はめちゃくちゃアイドルソング味。こいつら…眩しいぜ…
「キミ」へ向けてのラブソングが多い。
三日月宗近、加州清光の二大巨頭のソロ曲には台詞まで入る徹底ぶり。正直初聴時愕然とした
このほど、「ジャポニズム2018公式企画」として巴里での再上演が決まった。なにそれゴイスー
※トライアル公演
その名の通りお試しとして実施された一番最初のミュージカル刀剣乱舞公演。
この公演をブラッシュアップしたものが「阿津賀志山異聞」となる。
正直に申し上げて、なかなかの出来映え。ウチのトラウマ。
こいつのおかげで刀ミュアレルギーをこじらせたとこある。
でももしかしたら今ならキャスト愛もあってもっと生ぬるい気持ちで受け入れられるのかも…再視聴する勇気は今のところまだない
出演者は揃って「とにかく大変だった」と言うほどなので諸々の問題点が露見してしまっているのはもうしょうがないのだ。
幕末天狼傳(ばくまつてんろうでん)
加州清光、大和守安定、和泉守兼定、堀川国広、長曽袮虎徹、蜂須賀虎徹
第2作目。
1作目「阿津賀志山異聞」千秋楽にて初お披露目、メインテーマを歌い踊るという鮮烈なデビューを飾る。
メンツからもお解りの通り、新撰組絡みのお話。
蜂須賀を隊長に据え幕末へ向かった部隊。
「贋作」を率いることに不満を露わにする蜂須賀の、その奥底にある長曽袮への想いや、清光・安定の抱えるすれ違いが絡まりながら進む物語は、やがて「近藤勇の処刑」という歴史に辿り着く。
もうなんか重さが滲み出すぎてて視聴するのに個人的にとても勇気が要った。
観たら観たでボロ泣きした。瞼が重い。
当初とにかく観る気が起きなかった要因としては蜂須賀の贋作嫌いだった。
もう長曽袮さんがかわいそうすぎて観てられないんじゃねえかなって…同じ理由でタイバニが嗜めない。
でも大丈夫‼︎
この蜂須賀ツンデレ感強い。
どちらかというと蜂須賀に感情移入してしまうような作られ方だと思う。
刀ミュというと加州清光の印象がとかく強かったが天狼傳のメインとしては強いて言うなら蜂須賀虎徹。きちんと物語上で必要な分だけそれぞれにスポットライトがきちんと当たる、そんな安心感を感じさせてくれた。
こちらのユニット名は「刀剣男士 team新撰組 with蜂須賀虎徹」ですダヨネーーーーー
アイドル味は抑えめでエグザイルみたいなV6みたいな…個人的印象
俺たちのナオヤゴーモト(近藤勇)が太鼓叩いてるの超カッケェ。パネエ。スキ。
三百年の子守唄(みほとせのこもりうた)
石切丸、にっかり青江、千子村正、蜻蛉切、物吉貞宗、大倶利伽羅
ここまで連続して出演し刀ミュを引っ張って来た加州清光が第1部隊から外れ、石切丸が再登場した第3作目。
徳川家康のゆりかごから墓場までに寄り添った6人の物語。
前2作とは趣を変え、石切丸が件の出陣を書にしたためるところから始まる本作。
村正の顕現というド派手スタートで助走は決めつつ、遠征任務から帰ってこない青江・大倶利伽羅の2振の捜索のため三河・岡崎城へ部隊が送り込まれると、物語は緩やかに「人生」に沿って回って行く。
石切丸がメインどころではあるのだが、それぞれに主役となる場面が持たれ、刀剣男士たちの「こころ」を丁寧に描き出し完全に泣かせに来たなぁって。(瞼を腫らしながら)
全編石切丸の回想という位置付けになるのでポイントでちょっとした解説なんかをしてくれるのが優しい。
またこの「石切丸がしたためている書」というのが最後に良い働きをするんです…
キャストもベテラン感が強くなり2部もなかなかアダルティな雰囲気に仕上がっている。
お家芸の太鼓曲は全公演統一曲だったが、この「三百年の子守唄」から新曲に。
発表からしばらく役名不明のままだったもっくんが「千子村正」という新登場男士だったことも新しい試みのひとつだった。
こちらのユニット名は「刀剣男士 formation of 三百年」。マシになったよおかあさん‼︎
つはものどもがゆめのあと
4作目、2度目の義経絡みのお話。
歴史上の人物キャストも体調不良による降板以外は1作目から続投。
隊長を志願する今剣ちゃんの成長した姿がみなの涙を誘う…けれども、三日月宗近が爆弾を抱えすぎていて切なく仕上がっている、また少し趣向を変えてきたお話。
本丸に新しく顕現した義経・頼朝と馴染みの深い源氏兄弟が多方面に良い働きをしてくれる。
藤原秀衡の蓮の花について知っておくとまた切なくなる等、歴史の知識があればあるほど楽しめる側面が強め。
後の世に何かしらのカタチとして現存する歴史、伝承でしかない歴史。
「歴史」とは何なのかのグレーゾーンを巧みに利用して創られている。
この作品から2部で使われる太鼓が多分レンタル品から購入品になった。リッチ。
審神者のお布施が和太鼓になるコンテンツはミュージカル刀剣乱舞だけ!
こちらユニット名は「刀剣男士 formation of つはもの」となっておりまーす
結びの響、始まりの音
大和守安定、和泉守兼定、陸奥守吉行、堀川国広、長曽袮虎徹、巴形薙刀
第5作目。
歴史上キャストは発表されているものの、その役名が一切明かされないまま初日2日前を迎えた。
天狼傳にて土方さんを演じた方がいらっしゃるので恐らく土方さんは登場する。が、それ以上の情報が全く読み取れず、多くの審神者が胃を痛めた。
販売グッズが発表された時などは、歴史上人物キャストのブロマイドのみサンプル画像なしの「詳細は後日発表いたします。」の徹底ぶりだった。
満を辞して発表されたのは「土方歳三」「島田魁」「中島登」「榎本武揚」。次の戦場がほぼほぼ「箱館戦争」であることが判明し、やはり審神者たちの胃は苛まれ続けた。
天狼傳にて「新撰組は刀を武器として扱ってくれた最後のひとたち」とあったように、今作の副題は「刀の時代」の「結びの響」、「銃、大砲の新しい時代」の「始まりの音」の意味を成していることが推測され、やはり審神者たちの胃は荒れ続けるのであった…
「物語を持たぬ」巴型薙刀を隊長に、以前の主との物語が一際濃い新撰組刀たちと、物語を抱えながらも執着も見せず笑う陸奥守吉行。
どこか歪なままで小さい衝突を繰り返しながら「物語」は進み、持つ者・持たざる者それぞれがそれぞれの答えを見つけた先に待つのは、刀の時代の終焉という変えることの許されない史実。
めちゃくちゃに泣いた。
開始10分15分くらいでボドボドに泣いた。ちくしょう真剣乱舞祭の三日月宗近絶対に許さねぇ…
時間遡行軍の設定を最大限に生かしてきており、巴ちゃんというこの世に顕現したての雛鳥が何と良い役割をしてくれているのか…
そしてむっちゃんとかいう初期刀の、今作では終ぞ明かされなかったその業の深さ…
藤田玲という歌唱力オバケを前に、史上初の歴史上人物キャストのソロあるぞ~(笑)などと身内で笑っていたら本当にソロ曲があったし2部でも史上初めて歴史上人物たちが歌ったので藤田玲はすごい。
でも冗談じゃなく刀ミュは毎回何かしらぶち破って新しいものを見せてくれる。すごいことだ。
こちらのユニット名は現在まだ未発表となっておりまーす
真剣乱舞祭
それまでの公演に出演した刀剣男士たちがそれぞれの持ち曲を歌い踊り一同に会すお祭り。
2016年、2017年と今のところ連続で年末に開催されている。
2018年も「結びの響、始まりの音」にて開催が発表された。
一応ストーリーが用意されており、それに沿って楽曲を披露していく流れ。
本公演では基本的に芝居のみの歴史上人物キャストたちも出演し、歌って踊ってくれる。
2017年には乱舞祭のために新曲が作られ趣向が凝らされた。
衣装も「通常衣装」「2部衣装全形態」に加え「内番衣装」も用意され、ボリューム満点。
全員が2部衣装第3形態となり歌い踊る太鼓曲では、歴史上人物キャストたちも一同に介し太鼓を打ち鳴らす。
特に全体を通してのテーマ曲「刀剣乱舞」を出演男士全員で歌い踊る姿は圧巻。
単騎出陣
出演する刀剣男士はひとりだけのソロコンサート。
今のところ加州清光のみの興行形態。
ソロ曲が新たに書き下ろされる他、既存曲のアレンジを変えて披露されたりソロではない歌もソロで歌い上げたりする。
パフォーマンスもなかなか多彩で、なんと加州清光本人が太鼓を打ち鳴らし歌う場面も。
テーマ曲「刀剣乱舞」は全編加州清光用の歌詞があてがわれる特別仕様となっている。
単色点灯のライトブレスレットが物販にて販売されるので色替えの緊張感なく安心。
おいでよ刀ミュの杜、浅瀬も底も楽しいよ‼
みんな、ファンサービスとか過剰に求めずに純粋に作品としてこれからももっと楽しんでいこうな‼︎