雑記帳

書き散らします。舞台系が多いかもしれない。

ネガティブパワー全開で叩き付けるジョ…映画

観た。

 

観ました。

 

ジョ…の映画。

 

 

 

まず最初に申し上げたいのは、そもそもわたくしが「実写化」に対して特に良い感情を抱けないタイプの人類であること、キャストに罪は無いと重々承知であること、あとマジで一番好きなジョ…シリーズが4部だったということです。伝われ。

 

まあそんなんで何で観たかっつったらですよ、別に文句言いたくて観た訳じゃないです。そんな暇じゃないです。

割とガチで岡田くんの形兆兄貴が観たくて観ました。

何だったら公開中に映画館に観に行こうかな…と若干血迷うくらいには岡田くんの形兆兄貴が観たかった。だから観た。

正直言って形兆兄貴に岡田くんをキャスティングした意味は全く解らない。タイプが違いすぎて。

でもそんなこと言ったら4部くらいまでのジョ…って原作のキャラビジュアルを忠実に再現しようとしたらガチマッチョしかいなくなっちゃうからそういう意味ではしょうがないかなと思う。

なので単純に、あの形兆兄貴が、こんな、わんこのような人懐っこい笑顔の爽やかハンサムに演じられるという、この奇跡が何ともウチの興味をそそって仕方なかった。

あとは割とスタンドのCGに力入ってるようだったのでそっちも見てみたくて。虹村父とか前情報で一切出てこなかったし。

公開始まってから大爆死したらしくて公式が必死になりすぎて肝心要の映画ラストすら公開しだしたおかげで血迷わなくて済みましたので、無事に自宅で誰の目を気にすることもなく憤慨できました。

いくぞコラァ。

 

 

 

いやまずさ、もうどの作品でも言えることなんだけども、なんでそうチョコチョコと原作から設定改変すんの。

わかるよ。別媒体の作品にするにあたってどうしても再現不可能な表現だったり決められた長さに収めるためには削らなきゃならん部分があって、その整合性を保つために変えなきゃならない設定があることぐらいは解る。解るしそのことについて文句を言う気はないよ。

その改変にきちんと意味があったら文句は出さん。

いいか。

その、改変に、きちんと意味が感じられたなら、文句は出さんぞ。いいか言外に「意味を感じねえんだよ」って言ってんだわかるか。

 

まずなんで「高校2年生」にしたんだよ。

もうな、全体的な出来のおかげでこの些細な、本筋に別に関係ないから見過ごしてもいいような変更点にすら文句しか出ねえよ。

ワシは思っておった。

「仗助と康一くんは初対面でなきゃいけないし、康一くんと由花子さんとのくだりを入れられないからきっと転校生とお世話係として多少無理やりにでも繋がりを作ったんだな」と。

蓋開けてみたら由花子さんたらなんで康一くんに執拗に絡みに行くのかって「自分の顔に泥塗るんじゃねえぞ」にしか見えないレベルの塩対応っぷり。

てっきりお世話係の由花子さんが康一くんに最初から猛烈アタックのベタ惚れ設定で康一くんドン引きの流れかと思ってたのに、全然康一くんへの愛情が見えてこねえの。

なんか「今日の私一味違うのよ康一くんなら気付くでしょう?」みたいな場面あったけどアレ全然「康一くんのためにオシャレしてきたのよ私」感なくてただのナルシシズム場面にしか見えませんでしたOH MY GOD

え?康一くんを病的に愛してないのに由花子さんが存在してる意味ある?

今これ書きながら改めて考えてたらさ、由花子さんてマジいる意味なくない????

だってどうしたってあの康一くん誘拐事件がないとこの二人成り立たないし、そこが入れられないなら由花子さんて全くいる意味ねえの。いなくても別に物語進むし。

すごい。この二人の話で一番重要な「エコーズの孵化」は虹村邸で行われちゃってたからホントに由花子さん何の意味もない。無駄。無駄無駄無駄。

そもそも。

そもそもだ。

なんで仗助の学ランの前を開けたんだコラ納得できる理由を簡潔に述べろ。

最初に言った通りキャストに罪はない。

だからキャストのビジュアルが自分のイメージと違ってもそれが許容できるか否かは別としてしゃあない

衣装だって再現可能か不可能かっつう話がある訳で、多少の改変はしゃあない。コスプレとか舞台と違って実写映画ってのは色々問題があるだろうから余計に現実的な改変は当然の処置になるでしょうよ。

じゃあ学ランの前を閉じたままに出来なかった諸事情があるんですよねいくら考えても解んねえんだ教えてくれや。

なんでや!!!!!!!!!!!!!!!!

なんで前開けたんや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

仗助の学ランの前が閉じてるポイントは、空いた胸元の形がハート形になることだろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

仗助にとってハート形と言えばそのスタンド「クレイジーダイヤモンド」を見れば一目瞭然、大事な要素でしょうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なんで…なんで…

はっきり言ってあのシルエットは仗助じゃない。承太郎だから。

それが一番哀しい…ジョ…と言えば承太郎なのは解るけど仗助のシルエットをわざわざ承太郎に寄せなくたって…それなら3部やれや…

あと仗助の学ランは前が閉じていることによって腰までのボディラインがはっきり見えるセクシーさと、対して下半身は一切のラインを見せない鉄壁さのナイスバランスだったのに哀しい。手の甲を覆う袖も大好きなのに哀しい。

もう億泰の謎ネックレスとかどうでもいい。

承太郎の帽子完全再現するくらいなら主人公である仗助の学ランを完全再現して欲しかった。ちくしょう。

 

アンジェロが比較的普通の犯罪者なのも映倫的にしょうがなかったのかもしれないが残念だった。

アイツはその異常性があるからこそ矢に選ばれたと読める部分だったし、何よりそんな異常犯罪者が自分を棚に上げて「街を自分勝手に汚すヤツは許せねえ」とか割とマトモなこと言って全然マトモじゃない行動を簡単に取るあたりにも異常性しか感じなくて良かったのだけれども。

形兆兄貴と対面しちゃってるのもよう解らんかった。ここも特に意味を感じない改変にと判断した。

なんでかっつったら正直アンジェロの「アクアネックレス」が形兆兄貴には敵わないと思わせる材料が一切無いから。ぶっちゃけ多分イケるだろ。

「バッドカンパニー」では「アクアネックレス」は攻撃できない訳で、あんな風に対面しちゃってる状態なら多分普通にアンジェロが勝てる気がする。

原作ではアンジェロの形兆兄貴についての情報は矢で射抜かれた夜の印象しかなく、その印象がアンジェロには強烈で、それだけで「とてもじゃないがあの男は自分には勝てない相手だ」と思わされて深追いしなかった相手な訳だ。

映画の本筋にも必要であったとは思わない場面なので、多分岡田くんの形兆兄貴を堪能するためだけの場面なんだ。きっとそうだ。もぐもぐしてる形兆兄貴、プライスレス。

 

ジョ…ファンへのサービスのために朋子さんの言動に違和感しか感じないのもめちゃくちゃ気になったんですけども、アンジェロ襲撃時ってアレ、原作だと朝だよね?

出勤前の朋子さんがコーヒー淹れてる場面だと思ってたし、確かゲーム始めた仗助に夜勤明けのじいちゃんが「早く学校行かんか」みたいなこと言ってたよね?原作確かめずに発言してるから記憶違いかもしれん。

でも映画だと多分夕方だと思う。ちょっと映画に集中できてなかった(携帯をいじっていた)から前後がどんな流れだったか忘れたけど確か帰ってきた仗助がじいちゃんの部屋から聞こえた物音に驚いて駆け付けたけどただ筋トレ中だっただけでなんだよもう~からのォー?だったうすらぼんやりした記憶

まあアンジェロ襲来時に朋子さんに家にいられると困るからどっか行ってほしい流れだけれども、あろうことか朋子さん、息子と父親置いてひとり外食しに行こうとしてるよね?

おかしくね???????

前々から予定してた友人との外食とかにしとけば良かったのに、なぁにこの母さん「近所に美味しそうなイタリア料理店見つけちゃったのよね~あ、アンタも行く?」とか言ってんだこの

いわ…違和感しかねえ…そんな母さんいるんか…?高校生の息子程度ほっといて外食行くんか…?

トラサルディでファンサービスはいいけどワシャそれどころじゃなかったんじゃ。誰か解ってくれこの気持ち。

発言に違和感がもうひとつあって、ジョ…って基本的に初登場キャラのデータって文字ですぐ教えてくれるじゃん。

でも台詞じゃないから登場人物的には目の前の男の名前も知らなくて、スタンド名だって当然不明のまま物語が進んでいってる訳だ。

だからそれを映画にした時に、同じように文字で出してしまうか、何とか名前くらいは台詞に入れ込んで視聴者に知らせるかしないといけない。

ジョ…映画は文字で出すのではなく台詞に入れる判断をした。

その場合、実は該当するのが形兆兄貴しかいない。多分。

康一くんは冒頭モノローグで自己紹介するし、仗助も原作では絡んできた不良に自己紹介する。映画では康一くんが名前を呼ぶ。

承太郎も「オレはおめぇの甥っ子だぜ」と自己紹介するし、アンジェロは警察に名前を呼ばれてたかな?映画でも承太郎が詳しい情報を教えてくれていたかはちょっと覚えていない。多分携帯をいじっていた。

そして億泰は形兆兄貴が名前を呼ぶし、自ら名乗る。何だったらスタンド名だって名乗る。(今関係ないけど億泰が一回目仗助にやられる というか自滅する場面、原作では植木鉢程度だったのに、ロケ地の雰囲気のせいでぶつかってくるのがめっちゃでかい像で完全にアイツ死んだな…と思いました)

映画で謎追加されたアンジェロと形兆兄貴の食事シーンでも確か名前出てこなかった気がするし、億泰は「兄貴」としか呼ばない(多分。だから仗助は兄貴の名前知らないままなんじゃねえかな。「億泰の兄貴」としか呼ばない気がする)ので、形兆兄貴は唯一視聴者のため、自ら名乗る必要があった。

結果出てきたのが、「我が虹村形兆のスタンド、バッドカンパニーは…」とかいう違和感バリバリのフルネーム入り台詞。

おかしくない????????

「我が虹村形兆」っておかしくない?????????

この場合の「我が」は「スタンド」にかかる訳であって、その間に自分の名前入れちゃったらもう何がなんだか解らなくない??????????????

こんなことってある??????????

日本語すらおかしいとかアホかと。絶望。わたしは絶望した。

おかしくないの???この日本語はおかしくないの?????この台詞がそのままでこの映画が世に出たってことはおかしいと思うウチがおかしいの????????絶望した。

 

そんでよぉ。

その形兆兄貴との戦いがよぉ。

もう涙が滲み出てくるほど酷かったよぉ。

つかこの虹村邸に行くのがじいちゃんの葬式の真っ最中とかいう

つかロケ地が外国なのはいいけど作中の食事風景も葬式風景も異国情緒溢れてて違和感すごかったのウチだけ?

まずあのバッドカンパニー戦で重要なのは「形兆兄貴の几帳面さ」と「仗助の機転、戦闘センス」そして「スピード感」だと思ってたんだよぉ。おじいちゃんの葬式ほっぽって戦いに行くとかいうスピード感は求めてなかったんだよぉ

原作の形兆兄貴は言動すべてにその几帳面な性格が表れているし、自分でも「几帳面な性格だ」と前置いてわざわざこれからの攻撃を仗助に「予告」し、その「予告」通りに事が進むことは「気分がいい」と調子を上げていった。

調子を上げて「予告」通りに自らを次々に攻撃してくる「バッドカンパニー」を逆手に取って、仗助は「クレイジーダイヤモンド」でミサイルを「治し」反撃する。

ここで形兆兄貴がもろに仗助の反撃を喰らってしまった要因はこの一連の流れの「スピード感」だと思う。

形兆兄貴の指示が間に合わないほどの「スピード感」が無ければ仗助の反撃はすべて「バッドカンパニー」に阻止されているはず。

対して映画ではさほど形兆兄貴の几帳面さは出てこず、なんと「バッドカンパニーへの命令は一度下したなら遂行されるまで撤回はできない」などという謎制約が付加され、それが原因で仗助の反撃を防げず負ける。

(頭を掻きむしり血の涙を流す様)

なんなんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!めちゃくちゃダセえ死ぬほど哀しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

また仗助の反撃喰らうまで結構な時間があって余裕で防げるだろうに謎制約によって何もできずもろに喰らう兄貴がめちゃくちゃダセえ哀しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「バッドカンパニーおれを守れ!!」とか言われるけど謎制約のおかげでその命令が遂行できない、でもその命令の意味を理解していて形兆兄貴の方に体を向けてオロオロするバッドカンパニーが可哀そうすぎて哀しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!わたしは哀しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

でさぁホラ、最後に待ち受ける怒涛のクソ展開。

いやもう百歩譲ってもう吉良吉影が出てきちゃうのは許す。しゃあない。

だがシアーハートアタックてめえの出方だけは絶対に許さねえ。

てめえの能力は何だコラ言ってみろ「熱を探知して爆破する自動追尾型爆弾」だろうが何で形兆兄貴ひとりぶっ殺して去ってってんだよふざけんなよ!!!!!!!!!!

おまえは本体の意思に関係なく回収されるまで動いて爆発するタイプの皆殺し系スタンドだろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!何でそうなったんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そもそもあのサーモグラフィ何だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!何で億泰だけ赤くてその他全員青いんだよおかしくねえか出血多量で低体温中なのかよもっとやり方あったろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そしてあの形兆兄貴の殺し方マジ許さねえ

だからおまえは爆弾なんだよ解るか…胸ぶち抜いて口の中まで移動するような猶予はねえんだよ…つかその移動中に普通に死ぬよ兄貴…

つかてめえが口の中にいたせいで兄貴の「億泰…おめ…はよ…いつだっておれの足手まといだったぜ…」が無かったんだよ絶許怒りと絶望でハイってヤツになってたから聞き逃しただけだったらすまねえ

なんなの…形兆兄貴木っ端みじんで遺体もないのにバッジ?は残るし…しかも弓と矢ごと消えたっちゅねん…どないすんねん…まあそれはもういいのか…

本当にこの流れ許さない…脚本を書いたヒトは何を考えてこんなことを…絶対に許さない…

「シアーハートアタック」の能力の改変は絶対に許されない。

なぜなら「シアーハートアタック」自体は「キラークイーン」の能力と言って良いものであって、吉良吉影のスタンドは「キラークイーン」なのだから。

キラークイーン」という本体の意思通りに動く自由自在に爆弾を生成できるスタンドがありながら、これまた本体の意思を汲んで動く遠距離型爆弾スタンドがいたら、強すぎて全然話にならない。

「シアーハートアタック」はその硬さから承太郎をあと一歩のところまで追い込み絶対的な危機感、圧倒的な強さ、絶望感を読者に植え付けたけれども、その実「自動追尾型」だったからこそ弱点があり、攻略できた。バランスが保てた。

逆に、「自動追尾型で本体の意思に関係なく動くが、ターゲットとして人間ひとりしか爆破できない」とかいう改変なら、吉良吉影が弱体化されすぎて話が持たない。

もうこの「バッドカンパニー」「シアーハートアタック」の設定改変が絶対悪すぎてウチは今こうしてネガティブパワー全開の恨みつらみしか見当たらないような記事をせっせこ書いている訳だ。

憎い。この映画が憎い。

いや違う。この映画が憎いのではない。

これらの改変を創造し、許可し、この物語を世に出すことを許可した人間たちが憎い。

この映画を完成させるために尽力したすべてのヒトたち、申し訳ない。

でもウチひとり文句垂れたって何が変わる訳でもない。だから言わせていただく。

ウチはこの物語を許容しない。絶対に許さない。絶対にだ。(泣き崩れながら)

 

 

 

 

 

まっけんゆうくんの億泰はかなりアニメの高木さんに寄せてきてくれている感が強くて好感は持てた。

肝心の岡田くんは美しかった。金髪三つ編みイイネ

虹村父はリアル寄りになっててあまりかわいくなかった。残念。

写真だけの出演だけど虹村母が音月桂ちゃんでムホホってなった。

エコーズかわいかったです。

以上。