雑記帳

書き散らします。舞台系が多いかもしれない。

ペダステが全てを狂わせた

ペダステ、というよりも「弱虫ペダル」をワシは知らんかった。

漫画もアニメも疎い訳ではないはずだけども、当時は就職してから週刊誌や月刊誌を追う気持ちの余裕も体力も無くなり、トゥイッターもやっておらず、かなり情報網が狭まっていたのかもしれない。

就職した先で出会ったアクティブオタク(同人活動はする、舞台沼にいる、普通にオシャレで遠征にすぐ行く)友人は、自分が好きになったモノをオススメしてくるのが上手い。

「これ良いから見て‼︎」と押し付けることはせず、「みんな。わたしは今これが大好きだ。集会を催すから是非見てくれ。」と言う。

なので彼女に誘われると、特に何の抵抗もなく「お、じゃあ見よか」となるのだ。

そんな布教活動によって初めて触れたのが、ペダステのインターハイ1日目・2日目だった。

 

基礎知識が何も無いので、最初は人名を把握できなかったが、漫画が原作ということもありキャラ分けがしっかりしていたおかげで人物は見分けられたし、例のハンドルのみのパワーマイム、あれには感心しきりだった。

自転車のお話なのね…はあはあはあ、なるほどなるほど、確かに自転車に乗っているように見える。

これはこうすることでぐっと舞台と融和性が高い作品になる訳だ。これはすごい。

あの演出方法で好感度は爆上げだった。

余談だが、このペダステ初体験の少し後ぐらいに、まとめサイトでこの技法が馬鹿にされているのを見た。

まあハンドルだけ持って「自転車乗ってます!」てのはそりゃヒトによっては笑うかもしれない。それはしゃあないとは思う。

ただ自分は素直に受け止められる方の人間で良かったなぁ、と心底思ったものだ。

舞台なんか食事シーンに料理なんか要らないのだから。

子供の役を大人がやったって良い。

そういう意味で舞台向けの人間で、このペダステを好きになることが出来る人間で、本当に良かった。

ストーリーについても一切問題なし。初見で理解可能。

「前回のあらすじ」にも助けられたし、「若手俳優」プッシュ感もなし、置いてけぼりになるようなことが無く、本当に純粋に作品を楽しめた。

まあやはり性根が腐っているおかげで田巻にニッコリしながら観ていた点は否めない。

すぐにお気に入りのコンビを見つけてしまうのは悪い癖だ。田巻おいしい。

主人公である小野田くんが「カワイイ系」に振り切ってなかったのも助かった。あそこにキャワイイを持って来られるとみんなごみんな「小野田かわいい❤️」みたいになって気持ち悪かったろうな…て…

村井くんの小野田くんは、ごく平凡な男の子としてかわいいなぁと思う。

そもそも何でもかんでも「かわいい」と形容してしまうBBAはもうしょうがない。許して。みんなかわいい。ナオヤゴ-モトだってワシの手にかかりゃかわいい。

小ネタのおかげで笑いは多く、素人である小野田くんの葛藤、レースのぶつかり合い、人間ドラマ…熱い作品だ。これは面白い。

途中途中歌が入ることに特に違和感は感じなかった。入る歌が人物の情感を歌い上げるミュージカル調のものだったらやっぱり気になったかもしれない。

歌を入れることはその舞台作品を幾分かライトにしてくれると思う。ストレートプレイとは一味変わるというか、息をつく間を与えてくれるというか。

舞台沼とは言えガチ沼生息ではないにわかモンにはストレートプレイはたまに疲れるのだ…すまない…

刀ステなんかはOPとEDを入れてくれたので助かった節はあった。

 

そうして1日目をまず観終わってお気に入りになったキャラクターは御堂筋くんだった。

いや、もうまずあのボディライン。髪型。仕草。キョロリとした目に粘着音、怪物ぷり。

はーーーー好き。

別にゲテモノ好きな訳ではなかったはずだがとにかく一番のお気に入りはみどくんだった。

まあ後々みどくんの原作イラストを見てもやっぱりかわいかったしそういえばデスノートのLとか好きだしゲテモノ好きと言えばゲテモノ好きなのかもしれない。ハハッ

この段階ではお気に入りはあくまで「みどくん」だったのだ。

そしてインターハイ2日目。

あの回想シーン、「かあさんは…来なかっ…」、過去から現在への一瞬の変貌、あの場面全てで「みつぅすじくん」に持ってかれてしまった。

なんだあれ。魔物か。

もう、「村田充」の演じるみどくんがストレートど真ん中に来てしまった。

いや、原作のみどくんをこの段階では知らない訳なので、1日目を観て感じた「みどくん好きだわー」もつまりは「村田充さんが演じている御堂筋くん好きだわー」なのだが、2日目を観てからというもの、「村田充」という役者が今までにどんな役を演じて来て、これからどんな役を演じて行くのかと、もう色々調べ始めるようになってしまった。

ペダステ自体も大変面白かったので「これは今後も何回でも観たいから円盤を買おう」と思ったものだが、その後じわじわとみつぅ熱が身体に回って来たおかげで、まず野獣覚醒のライブビューイングに参戦し、インターハイ3日目のライブビューイングにも当然参戦し、即日円盤を予約、1日目・2日目の円盤も予約と同時についに購入した。

げに恐ろしきはここからだ。

まずみつぅを推し始めたので、その他色々な舞台関係の情報を積極的に取り込み始めた。

収集癖が酷い方のオタクであるので、形として残っている過去作品はほぼ全て手中に納め始めた。

パンフレットとブロマイドは原則欲しい。

その他グッズはそんなんでもないけど使われてる写真次第では当然欲しい。

円盤?欲しい。

そうすると見知った顔が増えて来て、ちょこちょこと興味関心ごとを増やし始め、見事に沼にダイブした形だ。すげえ。

ペダステがきっかけで今はもう辞めてしまっていた会社の先輩とも交流が復活したり、それなりの人数で定期的に集まったり、リヤルもやたら充実した。

誕生日こじつけて貸し部屋でケーキ持ち込んで部屋飾り付けてDVD鑑賞会しつつトランプで遊んだり…楽しかったわぁ。

 

今の時代、ライブビューイングを催してくれる作品は多いし、円盤化も然り。ありがたい時代だ。

まあそのおかげでBBAは微力ながら日本経済を身を削って回すことになっている訳だ。

すごい。

みつぅにハマってから僅か1年ほどで、金欠具合がすごくなった。

まあグラサンのおっさんが主催するウンチャラホライズンが活発に動く時期とたまたま重なったこともあるが(箪笥所持者)もう舞台沼に入水するとお金がえげつないほど出て行く。楽しい。(真顔)

そう。

楽しいのだ。

情報を目にするのが楽しい。

パンフレットを買って読むのが楽しい。

ブロマイドを買って見返すのが楽しい。

たまに遠征に行って生で観るのはたまらなく楽しい。

お金を使うことがとにかく楽しくなった。

「公式にお金を落とす」という行為をかなり意識するようになったのも入水してからだ。

「ちょっと高いな…」が「やめとこうかな」から「でもまあ払える額だからぶっこんどこう」になった。

薄給の高卒BBAにはかなり痛い。もうホント、クレジットカード様々みたいな状況。いやそれってかなりやばいけど。

 

正直、今ではペダステはもう追っていない。

ライブビューイングもクライマーふたりが主役のは行ったけどすっかり行かなくなった。

まあ要因は明らかで、何となく申し訳ない気持ちになるが、情報は相変わらず目にするし、最近のホントに若いコたちを起用するようになったペダステには、期待してるし陰ながら応援している。金も落とさずに何ほざいてんだって感じだが

多分、今のペダステを観ても相変わらず楽しいし面白いだろう。

キャストの誰を知らなくても良い。お芝居としてきちんと楽しめると思う。

タイミングさえ合えばライブビューイング観ます。お財布のタイミングさえ合えば。(真顔)

ウチの背中をあの時押してくれてありがとう、ペダステ。

アナタのおかげで、わたしの財布はもうずっと悲鳴を上げています。